フッ素コーティングされたベルトは、通常、フッ素樹脂層にピンホールと呼ばれる微小な穴が形成されます。これらのピンホールに油が浸入すると、温度が上昇するとともにピンホール部分が膨張し、最終的には搬送物との離型性が低下します。

当社の耐浸透性ベルトは、フッ素樹脂層に特殊な樹脂をコーティングすることで、ピンホールの改善を図り、油の浸透を防ぎ、剥離効果が持続します。

油の浸透評価

試料をラード（200℃）に5秒間浸漬し、その後5℃の冷水に5秒間浸漬する工程を100回繰り返しました。この工程を繰り返すことで、油が試料に浸透し、試料の質量が増加します。油の浸透度を評価するために、試料の質量変化を測定しました。

^{※端部からの浸透を少なくするため、試料の四隅をシールで覆って実験しました。}

 

油の浸透評価結果

 

 

テフロン層のピンホール評価

テフロン層のピンホール評価結果

 

蛍光液（130℃×2時間）に浸漬させた状況です。

従来ベルトにはピンホールが多数あることがわかります。

油を含んだ搬送ラインに最適です。